発達障がい児者支援の合理的配慮とペアレントサポートについての学習会に参加しました
自閉症という障害が認識されたのは、1943年に「早期小児自閉症」、1944年に「小児期の自閉的精神病質」と言う本がアメリカから出て、研究なども欧米では進んでいるそうですが、77年経っても国内ではいまだに理解されにくく、当人も周りも困っている現状です。
文科省の調べでは、50人に3人は何らかの発達障がいを持ち、サポートを必要としている子どもたちは毎年増えている状況です。困りごとを減らし、日常を生きるスキルを身につける療育の分野での児童発達支援センターや、未就学児が通う児童ディサービス、就学児童が通う放課後等ディサービスなどの福祉支援があり、家庭の選択によって子どもたちの居場所が決められます。
とくに今回思ったことは、各施設に預ける時の選択肢として、
■子どもにスキルを身につけて欲しい
■働くために保育を目的にしている
■子どもと少し離れ充填時間を持ちたい
など、利用される大人の様々な想いや目的があるが、子どもの権利の観点からすると、
◆生命、生存及び発達に対する権利(命を守られ成長できること)
…すべての子どもの命が守られ、もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療、教育、生活への支援などを受けることが保障される。
◆子どもの最善の利益(子どもにとって最もよいこと)
…子どもに関することが行われる時は、「その子どもにとって最もよいこと」を第一に考える。
◆子どもの意見の尊重(意見を表明し参加できること)
…子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮する。
◆差別の禁止(差別のないこと)
…すべての子どもは、子ども自身や親の人種、性別、意見、障がい、経済状況など、どんな理由でも差別されず、条約の定めるすべての権利が保障される。
などの視点も必要だなあと思った。
また、最近の災害避難時には、災害時要配慮者として、発達障がい児者もリストに入っている。
外見からは障害があることがわかりづらいこともあって誤解や、トラブルを招きやすいかもしれない。
そういったことからも、啓発であったり、地域や、学校、園との連携であったり、まだまだ取り組みを深めていかなければならないと思った学習会でした。
(消毒・検温などの感染防止対策を講じ、 ソーシャルディスタンスに配慮した 会場設営をしていただき実施いたしました。ありがとうございました。)
2020年8月19日
西川 あり