2/18 教育フォーラムのご報告

2023年2月18日(土)
教育フォーラム
「こども・教育 八尾の未来を考えよう」
無事に終了しました。

はじめに、市民スピーカーお二人にインタビュー形式でお話を伺いました。

子どもさんの不登校から、親子で学びの場の選択をされた保護者のkさんのお話は、発達の特性をスピーディに的確に判断する支援者のスキル力の必要性、安全でホッとできる教室や場所が学校に欲しい、またフリースクールから学校に戻りたい時に戻れる柔軟な対応で親子が救われた感謝の気持ちも聴かせていただきました。

不登校引きこもり当事者だったご自身の体験談から社会的居場所事業の支援者となったFさん。
引きこもりは悪いことではない、じぶんをみつめるいい時間にして欲しい、そのためにも本人と伴走する寄り添い型支援やリアルで人が繋がれる居場所づくり、多様な相談窓口の必要性をお聴きしました。

お話をお聴きする中で、教育と福祉と必要な医療の連携、教職員の多忙化解消に向けた取り組みをさらにすすめなければと想いを強くしました。

そしてフロアの参加者からの発言をいただきました。
絵の本広場を広げる活動をされている団体から、
子どもの心と体について養護教諭の立場から、
外国にルーツを持つ子どもの課題を教員の立場と地域の支援者の方から、
中学校給食について栄養士の方から、
地域と学校の連携について校区の住民の方から、
学校図書館司書の配置の重要性について学校図書館を考える会の方から、

どのお話も熱い想いを持って、
子どもたちに一番近いところで仕事やボランティアで子どもを支えるみなさんのお話でした。ただ、個人の善意や想いに頼るだけでなく、しくみをつくり、こどもの環境を整えることが行政の責任、政治の役割だと思います。私にできることをやっていこうと想いを新たにしました。

本市には、様々な課題もあり、取り組みも進んでいるところですが、
今日はこどもを真ん中にして、たくさんの大人がどんな支援ができるか、
立場を超えて、現状をみんなで共有することができたように思います。

子どもの出産数も減少している中、教職員の方や、保護者の方、地域の方が、それぞれの話を聴き合う、そして、何ができるかを考える、次の一歩に向けて動き出すためのとてもいい時間になりました。

そして、古賀ちかげ参議院議員から国の動きを報告していただきました。
次元の異なる少子化対策も、子ども家庭庁も、まだまだ中身がみえてこない状況だということです。
今国会でしっかりと審議していかないといけない状況のようです。
八尾でもたくさんの困った体験や相談をお受けした、2022年4月27日文科省通知の「特別支援学級及び通級による指導の適切な運用について」についても、「ともに学びともに生きる」教育の推進や、インクルーシブ教育のグローバルスタンダードからは外れてしまっているという見解をお聞きしました。

最後に、前八尾市長田中誠太さんからも、八尾市の将来像、特に子ども施策について児童相談所の設置や子ども権利条例制定への構想をお聞きしました。
子どもの最善の利益を保障する仕組みをつくる行政の責任を政治の立場からはたしていきたいという決意につながりました。

お部屋に座りきれない、入りきれないほどの
多くの皆さんが集まってくださったことにも
私は勇気をいただくことができました。

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。


西川 あり

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