【OSAKA こども子育て オンライン座談会】

2020年4月21日
西川ありと、スタッフ3名、
八尾・大阪市から参加者8名でZOOMを使って開催しました!

新型コロナによる自粛要請で、夫婦間、親子間の関係性が問われています。
日々のしんどい気持ちを話せる場を持ちたいと座談会を開きました。
八尾・大阪市の子育て当事者のみなさんの声を紹介します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

☘3人の子どもを育てるお母さん。
 もともとご飯作るのが好きな方だけど、
 毎日3食5人分(自宅勤務の夫)作るのはしんどくなってきちゃった。
 今まで給食に助けてもらってきたんだな。
 家族の健康管理を自分がしなきゃというプレッシャーがある。

 

☘「親子でクッキング」「ベランダで過ごしたよ」
 みたいな楽しい動画を見るのがしんどい。
 出来てない自分がダメな母みたいなふうに感じてしまう。
 「吐き出していいんやで」「みんなしんどいんやで」っていうアピールも
 SNSやテレビで発して欲しい。

 

☘4人の子どもを育てるお母さん。
 小2の子が勉強していると、3歳の子が邪魔してきて勉強にならない。
 ものすごく苦痛。
 今朝もプリント漢字5文字書き終えるのに1時間半かかった。
 これがいつまで続くのかとネガティブな気持ちになってしまう。

 

☘夫のテレワークがもうすぐ始まる。
 どの部屋で仕事をするかなど夫婦関係も話し合いがたくさんいることになる。
 日中「どうしてこうしてるんだ」って
 子育てや家事に対して何か言ってこられたらしんどい。

 

☘休校が長引き、学習面がとても不安。
 新中1の子どもは突然勉強が難しくなって戸惑っている。
 ついつい「勉強が心配だわ」と
 本人を追い詰めるようなことを言ってしまう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

たくさんのお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。
みなさんの話を聞いていると、
それぞれに切実な困りごとがあるなと実感しました。

子育てはもともと大変なのに、
目に見えないコロナの影響でさらに抑圧されている状態です。
誰かと比べてできてるできてないと悩まされ、ニュース見るのもしんどくなる。
健康管理も学習面も全ての責任を母が担ってしまっています。
お母さんたちの、自分の気持ちを大事にすることが大事だと感じました。

日々、各家庭でいろいろな工夫をして過ごされていると思います。
そんな中、体罰や虐待の話をきくのは、
余計にしんどい人もいると思いますが、
だからこそ知っていてほしいと思うんです。

4月に法律で親からの体罰が禁止されました。
これは親を悪者にするものではなく、
地域社会みんなで子育てしていこうという意図のものです。

子どもを怒ってしまって、
「しんどい、もうしたくない、怒るのをやめたい」
と苦しんでいる気持ちを受け止めて、
そこを支援する声をもっと挙げていけるようになりたいと思います。

40年前スウェーデンでは体罰禁止の法律ができ、
今、ようやく数が減ったというデータがあります。
日本は、今から40年後に体罰のない社会になるよう、
自分で気をつけたり、周りの人が困っていたら声をかけてみたり、
そんな関係性を作っていけるように、
みんなと一緒に考えたいと思います。

みんな叩きたいと思って叩いていません。
一方で、叩かないと言うこと聞かないと思っている人は今だに多いのも事実です。
八尾市でも子どもの権利条約を広めて、
権利は生きていくために必要なことだと伝えていきたいです。
そして、子どもにやさしいまちに。

 

みなさんと話せて嬉しかったです。
こんな機会を持ち続け、
根っこにある困りごとの手助けができたらと思いました。

 

―番外編 事前アンケート―――――――――――――――

参加できなかった方にも、アンケートでいろいろ聞かせてもらいました。
具体的で切実な生活の声でした。ご協力ありがとうございました。

弱さを受け入れる強さがないと、愚痴も言えませんね。
しんどさを受け止めてもらえる場所が必要ですね。

 

いろんな変化がありますが、声に出して共感が生まれ、
孤独でなくなるのかもしれません。

要望=想い 届けるだけでなく、その声を生かした仕組み作りにつなげなければ!